岐阜県経営者協会

会長挨拶

会長挨拶令和2年6月17日



会長  小川 信也
太平洋工業㈱ 代表取締役社長

令和2年度 基本方針



Ⅰ.基本スタンス

 日本経済は、総体的には緩やかで安定的な成長を続けてきたが、米中貿易摩擦などを背景とする世界経済の減速を受け、先行きへの不透明感が広まりつつある。また、労働力人口の急速な減少、働き方改革関連法の施行、ITの浸透による業務改革の進展など、企業をとりまく経営環境は大きく変わりつつある。更に、新型コロナウイルス感染症の経済や雇用に与える影響が危惧される。
 このような中で、持続的な成長を続けるためには、AIやIoTなどのデジタル技術を活用したイノベーション創造力を強化しながら、産業構造をより強靭で競争力の高いものへと進化させていかなければならない。
 企業は、このような変化をチャンスとして捉え、社会や顧客のニーズにかなった新たな付加価値の創造を目指していく必要がある。今、まさに時代の大きな転換点に差し掛かっており、企業にとって、必要な人材の確保・育成と多様な人材が活躍できる魅力ある職場環境の整備が大きな経営課題となっている。
 当協会は昭和23年に創立以来、企業経営における「人」の問題を不易のテーマとして活動している。本年度についても、地域に根ざした経済団体として、会員ニーズを的確に把握し、会員の身近なところで、会員主導の活動を推進していく。

Ⅱ.重点取組事項

 次代の県内産業を担う人材の確保・育成・定着に主眼を置き、行政や教育機関等との連携を今まで以上に強化し、企業が「働き方改革」を推進し、自らの価値創造力を高めるために、次の三項目を重点取組事項として活動する。


1.「働き方改革」への取組

  • 「働き方改革推進委員会」において取りまとめた報告書(事例集)を活用し、企業の働き方改革関連法への対応についてフォローするとともに、第2フェーズとして労働生産性の向上につなげるための取組みを推進する。
  • 行政との連携によるセミナーと労務相談のワンストップサービスの提供、「働き方改革労使フォーラム」(連合岐阜との共催)の開催などにより、労使が協力して働き方改革を推進し、多様な人材が活躍できる魅力ある職場づくりの重要性を啓発する。

2.「魅力ある職場」づくりへの取組

  • 多様な人材が能力を最大限発揮できる環境を整備することによるダイバーシティ経営の推進に取組む。
  • AI、IoTを活用した業務の効率化の推進に取組むとともに、社員の能力やニーズに対応した人材マネジメントの普及啓発を通じて、社員が仕事にやりがいを持ち自己成長を実感できる、魅力ある職場環境づくりに取組む。

3.人材採用・育成への取組

  • 若者の県内企業に対する理解度向上、ミスマッチによる早期離職の防止を目的として、インターンシップの普及促進に取組む。
  • 新卒一括採用に加え、中途・経験者採用や通年採用を組み合わせるなど採用方法の多様化を図っていくため、県内企業の企業情報や採用情報をワンストップで検索できる求人情報専用サイトの拡充を図る。
  • 登録講師を個別企業に派遣し、中小企業のニーズに応じた社員のキャリア形成・能力開発を行う。