ご挨拶令和5年1月16日

会長 山口 嘉彦
(株)エスライングループ本社
代表取締役社長
昨年は2月のロシアによるウクライナ侵攻により罪のない多くの市民が犠牲となり、今も終わることなく戦争が続いています。このウクライナ侵攻は遠くの出来事ではありますが、経済への影響は大きくエネルギー問題、食料問題等難題が山積となりました。急激な円安もあり物価高騰により何もかもが値上げとなり消費者には厳しい年末年始になったかと思います。
また新型コロナウイルスの第8波が感染拡大となるなか、行動制限もなくなり社会活動は平常を取り戻しつつあります。まもなく経口薬が普及し、インフルエンザと同等の扱いになることを期待します。
昨年のサッカーワールドカップで日本代表は予選で強豪ドイツとスペインを破りました。初の8強は逃しましたが、目標に向かって自分を信じ強い信念を持って戦う姿は、暗い話題が続くなか、私たちに大きな感動と元気を与えてくれました。日本の政治も目標に向かって議論を戦わせ、正しい舵取りを行い、この難局を乗り越えることを期待いたします。
人材の確保・育成・定着は最も重要な経営課題のひとつであります。多様な人材一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮して活躍することが、企業成長の原動力です。生産性向上とイノベーション創出を促進するため、次の三項目を重点取組事項として活動してまいります。
1.社会経済変化への取組
- SDGs、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション等社会的課題への取り組みに関する啓発活動を推進する。
- 人口減少や産業構造の変化などの課題に対応するため、行政や教育研究機関等と連携し、中小企業における生産性向上とイノベーション創出を支援し、企業の持続的な成長と地域経済の活性化に取り組む。
2.働き方改革への取組
- エンゲージメントを高める施策の改善を推進し、多様で柔軟な働き方を実現し、各個人の持つ能力を最大限に発揮できる職場環境の整備と、労働生産性の向上に取り組む。
- グローバル化の進展や産業構造の変革、若者の就労意識の多様性に対応した、自社に適した独自の雇用システムの確立を支援する。
3.多様な人材の雇用・育成への取組
- 若者の就労意欲の形成、次代を担う人材の育成、県内産業の活性化を図ることを目的として、インターンシップの普及促進に取り組む。
- 若年層をはじめとする人口流出が続く中、地元に定着して活躍し続ける人材の確保・育成と、県外からの新たな人の流れを創出するため、行政等と連携し、企業の多様な人材の採用活動を支援する。
- 企業における階層別教育や専門的スキル向上を目的とした各種研修会を開催する。また、個別の企業ニーズに応じて講師を派遣することにより、企業内研修を支援する。